先週(7/15)オープンした江戸東京博物館(北京故宮・書の名宝展)へ。

初日には福田総理も行かれたそうです。
私は平日の今日、混雑を避けたつもりでお昼時間に観て来ました。
この博物館、出来てからもう15年経つんですね。中もとてもキレイ。

平日だからガラガラだろうと思っていたらとんでもない、しっかりお客さんが入ってます。
「書」や歴史・文化に興味ある方がこんなに多いということですか。とってもいいことです。
おおむね一点ずつゆっくり観賞できたけど、さすがにメインの王羲之の「蘭亭序」の前は詰まっていてなかなか動かない。

いつの世であろうが、書を学ぶ人はこれをお手本にして習わなかった人はいません。
ただし、本物の王羲之の書はこの世にないのでこれは複製。でもお宝、スゴイです。

私も(写真版では)数え切れないほど見て学んできたけど、実物を目の前にすると一瞬ハッとなりました。
そして、保存状態がウソみたいに良い。複製だといえども、唐の太宗皇帝が存命中に馮承素に作らせたというから1,300年以上経ってるワケで、本当かな〜という驚きとともに嬉しくなりました。

その後、宋・元・明・清の大家たちの真筆も展示されているので大変有意義でした。ただ残念ながら主だったものは台湾の故宮博物院にあり、「箱は北京で中身は台湾」と言われています。
40年前の文化大革命で中国にあったお宝はことごとく壊されちゃったのです。
つまり、蒋介石が台湾に持って行ったお陰で?お宝が守られたとも考えられます。

台湾(台北故宮博物院)へは私も26年前に行きましたが、
人類にとって文化とは本当に大事なものなのだとつくづく感じます。